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現地で、その土地の「事実」をいっしょに見る
周辺施設・ハザードマップ・学校までのルート・嫌悪施設を、スマホ1台の地図にまとめた現地案内アプリ
物件の現地案内で聞かれることは、だいたい決まっています。「スーパーは近い?」「ここは水害は大丈夫?」「小学校まで歩いて何分?」「近くに気になる施設はない?」
答えはどれも公開されています。ただ、ハザードマップは国土地理院、学区は市のサイト、施設は地図アプリ、と調べる先がバラバラです。
そこで、その場所の事実を1つの地図にまとめるアプリを作りました。この記事では武蔵浦和駅を例に、実際の画面で紹介します。
さっそく触ってみる
下の画面は本物のアプリです。武蔵浦和駅を中心に開いています。タブを切り替えたり、地図を長押しして場所を変えたりしてみてください。
どんなアプリか
地図の下に5つのタブが並び、タブを切り替えると地図のピンやレイヤーもそのタブの内容だけに切り替わります。
周辺施設
スーパー、コンビニ、病院、学校、保育園、公園、銀行、役所、図書館。距離と徒歩分数つき。
土地・災害
洪水・内水・高潮・津波・土砂の判定と地図表示。地震の揺れやすさ、液状化、地形、避難場所。
交通・学区・人口
最寄り駅とバス停、小学校区・中学校区。学校までの道なりの徒歩ルート。人口の将来推計。
価格
近くの地価公示・地価調査、相続税路線価、取引事例、家賃統計。
嫌悪施設
半径300m以内のパチンコ店・ラブホテル・工場・産廃処理・墓地・葬儀場・変電所などを自動で探索。
アプリとして使える
ブラウザだけで動きます。ホーム画面に追加すれば、アイコン1つで起動します。
武蔵浦和駅で見てみる
1周辺施設
駅を基準点にすると、半径800mの施設がカテゴリごとに並びます。上のチップで表示する種類を選べて、初期状態は全部オン。ピンをタップすると名前と距離が出ます。
スーパー8・コンビニ4・病院11・学校8・飲食店13 など
いちばん近いスーパー
22m・徒歩1分
役所・図書館
南区役所148m・武蔵浦和図書館152m
2ハザードマップ
「土地・災害」タブで洪水のチップを押すと、国土地理院のハザードマップを地図に重ね、左上に浸水の深さの凡例を出します。武蔵浦和駅の一帯は、想定最大規模の大雨で河川が氾濫した場合に0.5〜3m浸かる想定の区域です。
左上とチップの下に凡例
揺れやすさ・液状化・避難場所
洪水(想定最大規模)
0.5〜3m
内水・高潮・津波・土砂
該当なし
30年以内に震度6弱以上
76%
地形・標高
自然堤防(盛土地)・6.2m
地図を見せるだけでなく、「この地点は該当するか」を文字で判定します。表層地盤増幅率(揺れやすさ)や液状化の傾向、地形分類と土地の成り立ちも並ぶので、「なぜ浸かりやすいのか」まで説明できます。近くの指定緊急避難場所(ここでは浦和大里小学校・徒歩4分)へのルートも出せます。
3学校までのルート
「交通・学区・人口」タブでは、国土数値情報から小学校区・中学校区を判定し、「ルートを表示」でその学校までの道なりの徒歩ルートを地図に描きます。直線距離ではないので、実際の通学のイメージに近くなります。
2本同時に表示できます
下に人口の将来推計
小学校(浦和大里小学校)
徒歩7分・道なり507m
中学校(内谷中学校)
徒歩19分・道なり1.4km
周辺500mの人口(推計)
2020→2030年 +5.3%
最寄り駅も、検索範囲の外まで近い順に2駅出し、バス停2つと、同じ市区町村の役所・図書館も並べます。
4嫌悪施設
タブを開くだけで半径300mを探索し、種類ごとにピンを立てます。駅前から地図を長押しして、少し南東の白幡5丁目に基準点を移してみると、パチンコ店・ラブホテル・葬儀場・ガソリンスタンド・変電所が見つかりました。
長押しで基準点を移したところ
距離と徒歩分数つき
ここは作るのにいちばん苦労しました。Google マップの API は、パチンコ店やラブホテルを返しません。そこで業種で探せる Yahoo!地図、寺社や変電所に強い OpenStreetMap、解体・産廃の処理施設は県と市の産業廃棄物処分業者名簿、と複数のデータを組み合わせています。それでも見つからない新しい店などは、⚙️ 設定から自分で登録できます(Google マップの共有リンクを貼るだけ)。
使い方
- スマホで開く
位置情報を許可すると、現在地が基準点になります。 - タブを切り替えて見る
シートは上下にスワイプで伸縮。右下の ▤ でシートを隠して地図を広く見られます。 - 別の場所は長押し
長押しした地点に基準点が移り、すべてのタブを調べ直します。 - ホーム画面に追加
Android は画面上部の「ホーム画面にアプリを追加」、iPhone は Safari の共有メニュー →「ホーム画面に追加」。⚙️ 設定でアイコンを3種類から選べます。
データの出どころ
| 地図・周辺施設・徒歩ルート | Google Maps Platform(Places API・Routes API) |
|---|---|
| 浸水・土砂・高潮・津波 | 国土地理院「重ねるハザードマップ」 |
| 地形分類・標高 | 国土地理院 地形分類・標高API |
| 地震の揺れやすさ | 防災科学技術研究所 J-SHIS |
| 学区・人口・液状化・避難場所・地価 | 国土交通省「不動産情報ライブラリ」API |
| パチンコ店・ラブホテルなど | Yahoo!オープンローカルプラットフォーム |
| 寺社・墓地・変電所など | OpenStreetMap(© OpenStreetMap contributors) |
| 解体・産廃の処理施設 | 埼玉県・さいたま市 産業廃棄物処分業者名簿 |
| 家賃統計 | 総務省統計局 e-Stat |
ご利用にあたって
- 表示はすべて公開データにもとづく目安です。正式な区域・学区・規制は、各自治体の窓口や公式のハザードマップでご確認ください。
- 嫌悪施設は名称や業種からの自動判定なので、誤検出や漏れがあります。現地で必ず確認してください。
- 犯罪発生件数と産廃処理施設の名簿は、現在は埼玉県のみ対応しています。
説明するより、一緒に見る
「このあたりは水害は大丈夫ですか」と聞かれたら、その場でスマホを見せて、色と凡例で一緒に確認する。「後で調べてご連絡します」をなくしたくて作ったアプリです。
こちらの言葉で要約するより、公開データをそのまま見てもらうほうが、お客様も納得しやすいはずです。使いながら気づいた不便は、そのつど直していきます。
